不動産業・建築業専門セールスコピーライターの尾畠悠樹です。
「ブログを書く時間をもっと短縮できればいいのに」
「最初の1行を書くまでに時間がかかる」
「レポートを提出しないといけないけど、筆が進まない」
ブログ・メルマガ・企画書など何らかの文章を書いている人なら誰でも同じような悩みがあるのではないでしょうか?
少なくとも、僕はそんな悩みを持っています…
なので、普段から本屋さんに行くと文章術のコーナーに必ず立ち寄ります。
たいてい立ち読みして帰るのですが、ついつい購入した本があります。
それは、
上坂徹(うえさかとおる)さん「10倍速く書ける 超スピード文章術」です。
パッと読み始めたら、全部読みたくなってしまいました。
内容も良かったのですが、上坂徹のことは鮒谷周史のメールマガジン「平成進化論」で何回か出てきて、教材も販売されていたんです。それで、鮒谷周史とコラボしているすごい人っていうイメージができあがっていました。
なので、迷わず購入。
上阪徹(うえさかとおる)さんとは
1966年、兵庫県生まれ。85年、兵庫県立豊岡高校卒。89年、早稲田大学商学部卒。
アパレルメーカーのワールド、リクルート・グループなどを経て、94年よりフリーランスに。
経営、金融、ベンチャー、就職などをテーマに、雑誌や書籍などで幅広く執筆やインタビューを手がける。
主な媒体に、『GOETHE』(幻冬舎)、『AERA』(朝日新聞出版)、『週刊現代』(講談社)、『就職ジャーナル』(リクルート)、『Tech総研』(リクルート)など。著書に『成城石井はなぜ安くないのに選ばれるのか?』(あさ出版)、『僕がグーグルで成長できた理由』(日本経済新聞出版)、『職業、ブックライター。』(講談社)、『成功者3000人の言葉』(飛鳥新社)、『リブセンス』(日経BP)など。
他の著者の本を取材して書き上げるブックライター作品も60冊以上に。
累計40万部のベストセラーになった『プロ論。』など、インタビュー集も多数。文庫本解説に『松下幸之助 夢を育てる』(日経文芸文庫)。
近年は、講演活動の他、「上阪徹のブックライター塾」を開講。
写真は、雑誌のグラビア記事の仕事でご一緒したカメラマンの坂田栄一郎さんに試し撮りで撮っていただいたものを送っていただいた。
上阪徹公式サイトプロフィールから引用
ご自身がライティングされるだけでなく、「上阪徹のブックライター塾」を主宰され、ライティングの指導もされているようです。
「10倍速く書ける 超スピード文章術」メモ
-文章を書くスピードを格段に速くするたった一つの秘訣は、「どう書くか?」ではなく「何を書くか?」に集中することです。
-文章執筆に時間がかかる最大の原因は、ゼロから文章を作ろうとすること
-素材が準備できていれば速く書ける
-素材とは「独自の事実」「エピソード」「数字」
–文章は素材が9割
-素材を表現にまとめようとすると抽象的になる
-まず書く理由をはっきりさせる
-「表面上の目的」から「真の目的」まで掘り下げる
-「真の目的」とは「その文章を読んだ読者に、何を感じてもらいたいのか?」
–具体的な一人の読者を決める
–読者の興味と知識レベルを調べてから書く
-「あ、これは文章の素材になるな」と閃いたものは全てメモする。
–「見た情報」を文章に盛り込むことで臨場感を高められる
–「書き手が体験したこと」は文章の中でインパクトを持つ
-ひとつひとつの素材は文章ではなく箇条書き
-アイデアを出すために、ジムに行く。他人と雑談する。
-素材としての「葉」とそれをまとめる「枝」を行ったり来たりすることで、自分一人でも相当な素材を集めることができる。
-長い文章を書くときには素材を束ねる「枝」作って文章の骨格を用意することが、速く書くための大きなポイントになる
-糸井さんは「ほぼ日刊イトイ新聞」のトップページに「今日のダーリン」というエッセイを毎日書いている。
-その日その日の雑感を書き溜めると素材の宝庫になる
-誰かにインタビューしてもらうと超速で素材が集まる
-集めた素材を全て「見える化」する
-「目の前に読者がいるとして、その相手にしゃべって伝えるならどんな順番にするか?」を考えて素材を並び替える
-書き出しに「常套句」を使わない
-書き出しには「その先を知りたい」と思わせる内容を書く
-文章の最後は、「オチ」が見つからなければ「まとめ」を書く
–一文を短くする。どんなに長くても60文字くらい
–「ですます調」の文章の中に「である調」の文章を適度に織りまぜることでリズムを作る
-「 」の強調使用
-順接の接続詞をできるだけ使わない
-逆説の接続詞で展開を生む
-できるだけ平易な言葉、分かりやすい言葉を使う。ときには「日本語の日本語訳」をつける
–読む人が、「ふむふむ、そうだよね」と納得できる内容やロジック、展開をいつも意識する。
-AERAなどの良質な週刊誌が最高の教科書
-「なぜ、読みやすいのか?」を意識して読む
-見直しでは「説明不足」を埋め、「嫌悪感」を消していく
-「専門用語」は必ず噛み砕く
–形容詞を「素材」へ置き換えていく
-沢木耕太郎さんの「敗れざる者たち」。読んでいて嫌な印象を受けることがない。押し付けがましくなく、いい素材が展開され、素直に感動できる。
まとめ
上阪さんはブックライター、コンテンツライターですので、僕たちセールスコピーライターは少し分野が違います。しかし、「10倍速く書ける 超スピード文章術」を読んでいて全く違和感がありませんでした。
コンテンツライティングとセールスライティングもある目的を決めて、そのために書くという点では変わりありません。
(もちろん、コンテンツライティングとセールスライティングでは多少の違いがあります。それは、コンテンツライティングは「読者の読後感」を目的にしますが、セールスライティングは「読者の行動」を目的にすることです。)
わかりやすい文章を早く書けるようになりたい人に、自信を持って「10倍速く書ける 超スピード文章術」をオススメします。
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