工程管理アプリがもたらす品質管理の向上とは?
公開日:2023年10月23日
納期や品質の管理には欠かせない工程管理ですが、紙やエクセルなどで管理されている企業もまだ多いと思います。しかし最近よく耳にする工程管理アプリ、これを活用することで企業の生産性向上に大きく貢献します。
しかし、いざ導入するとなると詳細を理解していないため導入後に使いこなせない、という状況になってしまいます。
本記事では工程管理アプリを導入検討する際に役立つヒントを紹介します。
工程管理アプリとは
工程管理とは生産計画を立て、納期を遵守するために各工程の進捗や実績管理のことになります。
これらを管理することで生産性の向上や、一定の品質や生産量を保つことができます。
なぜなら工程管理をせずに進めていくと当然ながら決められた納期に間に合っているか?定められたものをしっかりと出せているかが明確ではありません。
そこでこれらの工程管理をスマホやタブレットなどを使用して、簡単に導入できるようにしたのが工程管理アプリになります。このアプリを使用することで工程の全体像を確認できるようになります。さらには作業の進捗状況をリアルタイムに把握できるので共有もスムーズに行えます。
これによりチーム全体で作業の進捗把握も容易になります。
結果的にこのアプリを活用することで生産性の向上や品質確保を比較的容易に管理することが可能になります。
工程管理アプリが品質管理に与える影響
工程の品質管理で重要とされるポイントは「納期を守る」「不良品の撲滅」「在庫管理」「生産性向上」などがあげられます。これらを管理するうえで重要なのは現状を正確に把握することになります。工程管理アプリを使いこなすことでこれらの現状把握ができるようになります。
その中のひとつを例にとって工程管理アプリが品質管理に与える影響について説明します。
品質管理するうえでの問題点とは何でしょうか?例えば、納期管理。納期遅れの原因として考えられるのは色々とありますが、現状把握が不足したことで適正な能力が把握できてないことも要因のひとつとなります。
この問題に対して工程管理アプリを使うことにより解決できます。
まずはアプリを活用することで、その工程にかかる時間を把握でき、結果的に1日の生産量も把握できます。そうすると必要な数量を必要なタイミングで納められるようになります。
このようにアプリを活用することで、今まで把握できなかった現状を知れるようになります。
工程管理アプリの導入方法
工程管理アプリにメリットがあることは分かっていただけたと思います。しかし実際には数あるアプリの中から何を選べばいいのかが分かりません。そこで導入に関するステップを確認してみましょう。
どのような機能が必要か
工程管理アプリは色々な現場の困りごとを解決できます。だからこそ選択肢が多くなります。使い勝手を良くするためにもここで必要な機能をリストアップが必要となります。
例えば在庫管理はすでにシステム化されているのがある場合などでは、アプリにはその機能は不要となります。
このように現状の困り事から必要な機能をあげることがまずは重要なポイントになります。
どのような規模で利用するか
導入する規模感も重要なポイントになります。
例えば、実は一部門の数名だけが活用できればいいと思っていたら、導入されたものが全社内のシステムに連携する機能などは、あったとしてもそれは使わない機能になります。それらの不要な機能もしっかりと精査することでコストや操作性にも影響を与えます。
どのような予算で導入するか
使用できる予算をしっかりと把握してから導入することが大切になります。
それには費用対効果の確認も導入時には必要になります。
例えばこのアプリを導入することで年間1人分の工数が減った場合に儲かるコストから、個々の作業者の工数を引いた分が効果になります。そこからある程度の投資額が決められるのでそこも明確にする必要があります。
これらのポイントを押さえることで、自社に合った工程管理アプリを選べます。
そのためにはまずは自社の課題やニーズを明確にすることが大切になります。ニーズを把握せずに色々な機能を付けてしまうと、使いにくい状態になり結果的に使用されなくなってしまいますので、導入時には自社の課題やニーズを確認することが重要となります。
工程管理アプリ導入の効果と今後の展望
工程管理アプリを導入することで今まで見えてこなかった情報が可視化されます。その情報をもとにして改善を進めることで効率的に改善することが可能になり、さらには日々の生産状況とその要因把握も可能となります。
工程管理アプリを導入することで現状の困り事は解消されます。しかしそれによって新たな問題点も可視化され、アプリの項目追加で管理できないかと検討すると思います。それを見越してアプリ導入の際には今後の拡張性なども考慮して選ぶことが大事です。
まとめ
管理者の知りたい情報を可視化してくれるアプリですが、導入の目的や今後の展開なども検討したうえで選定するのが大事になります。機能も多くあり、使いこなすことで大きな効果を見込めます。しかし、事前に検討せずに導入してしまうと使いにくいものになってしまいます。選ぶ際には今のニーズにあっているか?今後の拡張性はあるか?などを考慮したアプリを選定することが大事になります。
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