LIFFアプリではできずLINEミニアプリでしかできない事まとめ
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LIFFアプリとLINEミニアプリどちらを作ればいいのかわからないことはありませんか。
今回は、LIFFアプリでは要件を満たせず、LINEミニアプリを開発する必要があるのはどのような場合かご紹介します。
1. LINE公式アカウントとのシームレスな連携
LINEミニアプリは、友達追加をデフォルトに設定できるためLINE公式アカウントと連携しやすく、ユーザーに自動メッセージを送信可能です。例えば、予約のリマインド、クーポン配布などを自動でメッセージを行うことができます。
しかし、LIFFアプリは ユーザーが明示的に「友だち追加」しないと連携できません。(メッセージ送信が制限される)

ユーザーがLINEミニアプリを初めて開いたときに、チャネル同意画面にLINE公式アカウントを友だち追加するオプションを表示するように設定できます。
LINE Deveroperサイト友達追加オプションからの引用
2. LINEミニアプリ専用のエントリーポイント(起動方法)
公式ミニアプリとしてLINE内に表示され、LINEの[ホーム]タブの[サービス]から、最近利用したLINEミニアプリにアクセスできます。[サービス]には、最近利用したLINEミニアプリが、利用履歴の新しい順に最大で8件まで表示されます。この機能は、認証済ミニアプリでのみ利用できます。
一方、LIFFアプリは基本的に URLリンク経由でしかアクセスできません。

LINEの[サービス]には、最近利用したLINEミニアプリが、利用履歴の新しい順に最大で8件まで表示されます。
3. デジタル会員証やLINEのクーポン・ポイントシステムとの連携
LINEミニアプリは、デジタル会員証やLINEのポイント・クーポン発行が可能です。「自社クーポンの発行」のほか、「LINEポイントを貯める・使う」「公式クーポンを発行」などを行うことが可能です。
LIFFアプリでは、独自のポイントやクーポンは実装可能ですが、LINEの公式機能は利用できません。

4. LINEミニアプリ専用の分析データ・ダッシュボード
LINEミニアプリによっては、専用の管理画面があり、アクセス数、コンバージョン、利用者属性データなどを取得し、分析可能です。LIFFアプリは、LINEのダッシュボードではなく、GA4などの外部ツールを使う必要があります。

5.LINEトークで情報を手軽にシェアできる
LINEミニアプリで取得したクーポン、デジタル会員証、検索結果などをLINEトークで友達にシェアできます。LINE友だち間のコミュニケーションからの流入も期待できます。
一方LIFFアプリで配信されるメッセージなどは、通常のLINEメッセージと同じようにコピー&ペーストで友達にシェアする形となります。

LINEミニアプリの場合には、メッセージをLINEトークでシェアできる。
まとめ
「公式サービスとしてLINE上で展開したい」「予約・決済・会員証などの機能をスムーズに統合したい」場合はLINEミニアプリがおすすめです。一方で、「開発の自由度を優先したい」「とりあえずLINE内でWebアプリを動かしたい」ならLIFFアプリで十分です。
長期的にLINEを活用するなら、LINEミニアプリの方が戦略的に有利ですが、開発・運用コストも高くなるので、規模や用途に応じて選ぶのがポイントです。また、LINEミニアプリはLINEヤフー社による審査があり2週間ほどかかります。LINEミニアプリでしか実装できない場合を覗き、開発期間に余裕がない場合にはLIFFアプリで開発することがおすすめです。
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