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LINEミニアプリで業務効率化!成功事例と導入のポイントを徹底解説

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人手不足や顧客対応の遅れ、顧客数の減少…これらの課題に「LINEミニアプリ」が解決策となるかもしれません。

スマートフォンの普及とSNSの拡大によって、事業におけるコミュニケーションのあり方は大きく変化しました。小売業や製造業においても、スマートフォンとSNSを利用した業務の効率化や顧客との接点強化、さらには新たなビジネスチャンスの創出が可能となっています。

これらのアプローチを比較的容易に実現できるソリューションとして、今注目を集めているのがLINEミニアプリです。

本記事では、企業の情報システム・人事・総務・マーケティングなどの業務担当者様に向けて、LINEミニアプリの概要と具体的な活用事例、導入のポイントを詳しく解説します。

LINEミニアプリとは?

LINEミニアプリは、LINEアプリ上で動作するWebアプリケーションです。

ユーザーは新たにスマートフォンアプリをダウンロード・インストールする必要がなく、LINEのプラットフォーム上で様々なサービスを利用できることが特徴です。

一般的なスマートフォンアプリのような使い勝手を提供しながらも開発コストや運用コストを抑えることができるため、これまでDX(デジタル・トランスフォーメーション)に乗り遅れていた企業でも、比較的早期かつ低コストで業務の省力化や自動化、顧客接点の強化が実現できる可能性があります。

LINEミニアプリの普及状況

LINEミニアプリはまだ知名度が高いとは言えませんが、2024年10月時点でのリリース数は約18,000件に上り、月間利用者数は1,080万人を超えています。

LINEミニアプリを利用している認識が無くても、良く利用する店や企業のLINE公式アカウントからのリンク経由で気付かないうちに利用しているユーザーも多いでしょう。

参照:LINEヤフー

https://www.lycorp.co.jp/ja/news/release/016575

LINEミニアプリの特徴

自社システム開発コストの削減

LINEミニアプリは、企業がオリジナルのスマートフォン向けアプリを開発委託するよりも初期導入コストが大幅に安く済みます。

また、企画から比較的短い期間で実際のサービス運用を開始できます。

圧倒的なユーザーリーチ

LINEミニアプリの対象となるのは、9,700万人以上(2023年12月時点の公称月間アクティブユーザー数)のLINEユーザーです。

国内人口の78%にも及ぶユーザーに直接的なアプローチができる可能性があり、圧倒的なポテンシャルを持っています。

利用ハードルの低さ

WebアプリであるLINEミニアプリはユーザーのスマートフォンのストレージ容量を消費しません。LINE自体の知名度と相まって、ユーザーが利用する際の心理的ハードルは相当低いと言えます。

ユーザー側からのアクセスだけでなく、LINE公式アカウントと連携すれば企業側からプッシュ通知でユーザーに直接情報を届けられるというメリットもあります。

決済の簡単導入

LINEミニアプリの中にPayPayなどの電子決済機能を組み込むことができます。請求や料金回収に掛かる手間が大幅に削減できるため、業務の省人化に貢献します。

LINE公式アカウントとの違い

「LINEミニアプリ」と「LINE公式アカウント」の違いが分かりづらいと思う方も多いと思いますが、次のようにそれぞれ異なる目的と機能を持っています。

LINEミニアプリLINE公式アカウント
主な目的オリジナルサービスの提供企業からの情報発信
機能Webアプリケーションとして様々な機能を実装可能メッセージ配信、自動応答チャット、クーポン配信などに限られる
活用シーン予約注文システム、在庫管理、製品サポートなど新製品情報の発信、キャンペーン告知、問い合わせ対応など

このように、LINEミニアプリは実務的なサービス提供の窓口として、LINE公式アカウントは顧客との関係構築やユーザーへの情報提供の場として役割を分担しています。両者を連携させることで得られる相乗効果も大いに期待できるでしょう。

LINEミニアプリの活用事例

さまざまな業種でLINEミニアプリの導入事例が増えています。

ここでは、その一部をご紹介します。

会員証のデジタル化と販促

九州北部エリアを中心に65店舗を展開するホームセンターグッデイでは、LINEミニアプリによるデジタル会員証を導入し顧客体験の向上と業務の効率化を実現しました。

デジタルチラシやクーポンによる販促だけではなく、登録データからユーザーの興味と関心データを取得し、具体的・直接的なアプローチを実現した結果、来店頻度や客単価の増加という効果が生まれています。

参照:LINEヤフー for business

https://www.lycbiz.com/jp/case-study/line-ads/gooday2

https://www.lycbiz.com/jp/case-study/line-mini-app/gooday3

店頭待ち時間の短縮

サンドラッグでは、「サンドラッグ処方せん送信」ミニアプリによって店舗に簡単に処方せん画像を送信できるサービスを提供しています。薬の準備が完了するとLINE通知でお知らせし、ユーザーは処方せんの原本を提示することで待ち時間なく薬を受け取ることができます。

空き時間を有効活用して調剤準備を進めることができるため、全国的な薬剤師不足の状況下で店舗側にとっても大きなメリットがあるでしょう。

参照:サンドラッグ Online Store

https://sundrug-online.com/pages/pharmacist-send?srsltid=AfmBOoqu-DAMG1A6jML7v-ICyZJZR9f0HR7_hoMWCsJKojFkiPa16zAQ

製品サポートとアフターサービス

給湯器メーカーのノーリツでは、給湯器の修理・交換現場向けに、型番や銘板写真から製品・代替品・在庫を検索できるLINEミニアプリを開発しました。これによって、ユーザー側は迅速な修理対応が可能になり、メーカー側の問い合わせ対応に掛かる負担を大幅に縮減できるようになっています。

また、LINE活用で最新の製品情報を広く発信することで、販売サポートを強化し販路の拡大に貢献しています。

参照:DECA

マンション管理サービス

パナソニックでは、マンション管理IoT化サービス「モバカン」の連絡掲示板や申請窓口サービスをLINEミニアプリで提供しています。

住人は共用部の利用申込などの申請をLINE上で24時間365日できるようになって利便性が高まるだけでなく、管理人の窓口対応業務も軽減できます。

参照:パナソニック

https://www2.panasonic.biz/jp/densetsu/mobakan

工場の異常検知・点検システム

配電盤や機械制御システムなどの開発・生産を手がける別川製作所ではLINEのビジネス版である「LINE WORKS」のChatBot機能とWOFFミニアプリを活用し、工場内の機械異常の警報対応と機械の点検業務を効率化しました。

これにより、担当者は現場に駆けつけることなく、手元の端末で異常内容を把握し対応できるようになりました。また、点検業務もペーパーレス化され、点検結果のデータベース化や異常対応時のアドバイス共有などが可能になりました。

参照:LINE WORKS

https://line-works.com/cases/betsukawa

LINEミニアプリによる業務の自動化と省力化提案

LINEミニアプリは、事業における様々な業務プロセスや顧客接点において、業務効率を大幅に改善する可能性を秘めています。ここでは、特に自動化と省力化に焦点を当てた活用例を提案します。

業種LINEミニアプリでできること期待される効果
飲食店予約管理・テイクアウト注文・クーポン配信ホール業務効率化・人手不足解消・顧客満足度向上・売上増加
小売店在庫管理・会員証発行・ポイント付与・セール情報プッシュ通知顧客ロイヤリティ向上・売上増加
美容サロン予約管理・顧客カルテ管理・予約リマインド通知顧客満足度向上・リピート率向上
ホテル・旅館予約管理・チェックイン/チェックアウト簡便化・施設内外案内フロント業務効率化・人手不足解消
クリニック・病院予約管理・問診票事前入力・診察券発行・オンライン診療連携受付業務効率化・待ち時間短縮・院内感染リスク低減
製造業生産ライン管理・機械稼働状況管理報告・作業報告書提出・在庫管理トラブル回避・ペーパーレス化・在庫最適化
建設業現場入退場管理・作業指示効率化・安全管理強化・作業報告書提出現場管理効率化・情報伝達迅速化・安全意識向上
不動産業物件情報提供・問い合わせ自動応答・入居手続効率化顧客対応効率化・成約率向上・契約手続き迅速化

これらの事例は、LINEミニアプリを活用することで得られる業務の自動化・省人化施策のほんの一部です。

貴社の課題に合わせてLINEミニアプリをカスタマイズすることで、更なる業務効率化が実現できるでしょう。

LINEミニアプリで業務の効率化を推進!

LINEミニアプリは、企業のDXを推進し業務を効率化するだけでなく、顧客満足度を高める魅力的なビジネスツールです。

本記事で紹介した活用事例を参考に、自社の課題解決に最適なLINEミニアプリの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

株式会社イーポートは、企業様のLINEミニアプリ開発を支援します。

さまざな業種で取り組んできた豊富な開発実績とノウハウを活かし、お客様の課題解決に最適なソリューションをご提案します。

ぜひお気軽にお問い合わせください。

この記事を書いた人

イーポート システム開発部
イーポート システム開発部
システム開発、アプリ開発に関する情報をお届けします。
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