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負荷配分の基本『山積みと山崩し』について解説

公開日:2023年10月23日

『負荷配分』という言葉を聞いたことありますか?工程管理において非常に重要な要素です。その負荷配分を実施するにあたり、山積みと山崩しという考え方があります。本記事では、その基本を解説します。そして、それぞれの考え方がどのように工程管理に関わってくるのか、詳しく解説していきます。最後には、2つの考え方を組み合わせることで、より効果的な負荷配分ができるようになります。是非、この記事を参考に負荷配分を学び、工程管理の質を高めてください。

負荷配分とは何か?基本的な概念を押さえよう

負荷配分とは、プロジェクトの目標に対して必要な資源、労働力、時間などを適切に配分し、効率的に生産するための作業です。この配分は、プロジェクト管理において非常に重要であり、生産能力と生産負荷を調整し、スケジュールを最適化することを目的としています。

負荷配分を実施するにあたっては、プロジェクトの目標と期限を考慮し、生産能力や生産負荷を把握することが必要です。そのためには、計画と実績を常に見比べ、進捗状況を正確に把握することが重要です。

プロジェクトマネージャーは、負荷配分することでプロジェクトの目標を達成するための確実な手段を得られます。それはスケジュールのバランスを取り、生産ラインの最適化を実施することで得られます。以上の概念を押さえ、プロジェクトマネジメントにおいて負荷配分を適切に実施し、最適な生産計画を立てることが重要です。

負荷配分を実施するうえでのポイント 山積みと山崩しとは?

負荷配分を実施するうえでのポイントは、生産能力と生産負荷を調整した計画を立てることです。つまり、どの程度の生産負荷があるかを把握することが必要です。生産負荷は工数計画に基づいて決まりますが、この工数を、工場の保有工数(生産能力)と比較して、期間別に仕事量を配分する必要があります。この配分は、山積みと山崩しの2つの方法があります。

1つ目は「山積み」と呼ばれる方法で、これは単純にその時期の負荷を積み重ねることになります。次のステップに行く前に山積みで積まれた負荷に対して、この期間の生産能力を反映された能力線を引きます。このあとに2つ目の「山崩し」の作業となります。これは山積みで積まれた負荷に対して、能力線からはみ出た作業を「山崩し」と呼ばれる方法で平準化します。これは作業量を常に把握しながら、遅れた作業や余剰な資源を振り分け、生産ラインを最適化する方法です。

以上が、負荷配分を実施するうえでのポイントになります。負荷計画では、生産量や納期を考慮して、仕事を期間別に配分することが重要です。さらには実行可能な計画を作成することで、効率的に生産を管理できます。

業務に役立てるための実践的な負荷配分の方法

負荷配分は、プロジェクトを進めるために非常に重要なステップのひとつです。負荷計画において、負荷工数と保有工数を整理し、工程別に生産量や納期などを考慮して仕事を期間別に配分することが必要です。この配分は「月次の負荷計画」などで決定され、状況に応じて調整することも可能です。
負荷配分において、順行負荷法と逆行負荷法という2つの方法があります。

順行負荷法

順行負荷法は、前から順に工程を取り組んでいく方式であり、各工程の生産保有量を見ながら作業を進めていきます。このやり方は計画の基準日から負荷を追加していくため、納期を決めるときなどに使われます。

逆行負荷法

逆行負荷法は、後ろから工程を取り組んでいく方式であり、最後に処理される工程から始め、生産負荷の全体像を確認しながら作業を進めていきます。このやり方は納期を基準とするために、基本的に納期が決まっているときなどに使われます。

実践的な負荷配分の方法は、いずれの方式が適しているか、負荷計画においてどのようなポイントに注意すべきかを適切に理解することが重要です。適切な負荷配分を実施することで、理想的な生産管理を目指し、より生産的な業務運営ができます。

まとめ

この記事では、負荷計画の基本的な概念と、実施する上でのポイント、さらに業務に役立てるための実践的な負荷配分の方法について解説しました。また、「山積み」「山崩し」という考え方についても詳しく説明しました。負荷配分は、工数計画に基づいて、生産負荷と生産能力を比較して、仕事を期間別に配分することです。そのためには、順行負荷法や逆行負荷法などの方式を使って山積みと山崩しを実施する必要があります。この記事を参考にして、負荷配分について理解し、業務に適用してみてください。

この記事を書いた人

イーポート システム開発部
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