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shopifyでのECサイト構築費用と制作手順

公開日:2023年8月21日

ECプラットフォームとして世界トップのシェアを誇る「Shopify(ショッピファイ)」。日本でも2017年の本格参入以来、急成長を続けています。
初期費用が不要で月額課金制。高いデザイン性と機能面でのクオリティに加え、クラウド型で日々バージョンアップされるため、現代のニーズにマッチしたECプラットフォームです。
しかし、まだ日本での歴史が浅いShopifyについて、どのような特徴や機能があるかよくわからない、という方も多いのではないでしょうか?

今回の記事では、Shopifyの特徴やShopifyを使ったECサイト構築のメリットとデメリット、料金体系やECサイト作成の手順まで詳しく解説します。

Shopifyを使ったECサイト構築のメリットとデメリット

ECの需要が高まり、ECサイトをShopifyで制作したいと考える企業も増加していますが、ストアの運用を成功させるには、メリットとデメリットの両方をしっかりと理解しておくことが大切です。
導入を検討中の方のために、まずはShopifyの特徴とメリット・デメリットを詳しく解説していきます。

そもそもShopifyとは?

「Shopify(ショッピファイ)」は、2004年にカナダで創業したShopify社が手がける、簡単にECサイトを構築できるプラットフォームです。
専門知識がなくても、デザイン性に優れた高機能なECサイトを開設・運営でき、国内外でのオンライン販売ができるのが大きな特徴。
決済方法の豊富さやカスタマイズ性、SNSとの連携、在庫の確認ができるなど、ECサイト運営に便利な機能がすべて搭載されていながら、リーズナブルな価格で利用できます。
デザインのテンプレートも100種類以上と豊富なラインナップで、自社のイメージやブランドのコンセプトに合わせたテーマをセレクトし、ECサイトへ反映することが可能。

2006年の創業以来、世界各国でサービスを拡大して急成長しており、世界175ヶ国170万以上のネットショップがShopifyで運営され、広く支持されています。
2017年には日本法人を設立し、日本国内でもShopifyを利用するEC事業者や開発パートナーが急増しています。

参考

shopify 「2022 YEAR IN REVIEW」
Make Commerce Better for Everyone

PR TIMES「Shopify 2020年 世界経済に与えたインパクトレポートを発表」
Shopify 2020年 世界経済に与えたインパクトレポートを発表

ShopifyでECサイトを制作するメリット

ShopifyでのECサイト制作にはさまざまなメリットがあります。主なものとして、以下の5つが挙げられます。

メリット1:低コストで運用が始められる

Shopifyの初期費用は不要で、ベーシック、スタンダード、プレミアムの3つのプランがあり
月額課金制を採用しています。
ベーシックプランなら月額約3,000円と、他のECプラットフォームサービス「futureshop」や「ショップサーブ」と比べ、月額利用料金や初期費用が比較的リーズナブル。
決済サービスの「Shopify ペイメント」が標準搭載されており、決済手数料も割安です。

メリット2:豊富なアプリと多種多様なデザインテーマ

ShopifyはAPIを外部開放しているため、多くの会社で独自のアプリが開発され、現在8,000種類以上の拡張アプリがリリースされています。
また、「テーマ」と呼ばれる100種類以上のデザインテンプレートも用意されています。
アプリやデザインを利用することで、HTMLやCSSなどの知識が無くても、高いクオリティのECサイトを運用でき、自由にカスタマイズできることが大きなメリットです。

メリット3:複数チャネルと連携できる

Shopifyは、ECモールや実店舗、SNS、オンラインマーケットプレイスと連携可能で、マルチチャネルでの販売にも適しています。
主な連携先にはAmazonやeBay、Facebook、Google、Instagram、Pinterest、TikTok、楽天市場などがあります。

メリット4:越境ECに対応

Shopifyはデフォルトの設定で多言語・多通貨に対応しているため、日本国内から海外へ向けて商品を販売する「越境EC」も可能です。
クレジットカード決済やコンビニ決済、代引の他、「Pay Pal(ペイパル)」や「Amazon Payments」のネット決済など全世界で100種類以上の決済方法に対応しており、対象国のニーズに最適な設定をすることができます。

メリット5:常に最新システムを利用可能

Shopifyはクラウド型のサービスで常に最新のサービスを利用することができます。
パッケージ型サービスの場合、アップデート時に都度更新のためのパッケージを導入する必要がありますが、ShopifyはWeb上でデータが自動更新されるので、ユーザー側の負担なく常に最新のサービスを利用可能です。

ShopifyでECサイトを制作するデメリット

多くのメリットがあるShopifyでのECサイト制作ですが、デメリットもあります。
利用前にこうしたデメリットを理解し、対策を考えておくことも重要です。

デメリット1:英語の資料が多い

Shopifyはカナダ生まれのサービスのため、一次情報や最新情報は英語のものが多くなっています。
最近はサポート体制も徐々に充実し、Shopify JAPANが情報を和訳してくれることが多く、コンテンツが理解できないという問題は減りつつあります。
しかし、利用したい機能によっては、翻訳サイトや運営代行会社の利用が必要になる場合もあります。

デメリット2:日本向けアプリが少ない

Shopifyのアプリに関しては、主に海外の開発会社が多く、まだ日本国内向けのアプリが少ないのが現状です。
日本での需要が多いポイントや定期購入などに関するアプリも提供している企業は少なく、今後の課題の一つといえるでしょう。

デメリット3:改良にはHTMLやCSSの知識が必要

テンプレートでは実現できない詳細な設定や改良をしたい場合には、やはりHTML、CSS、JavaScript、Liquidなどの知識が必要になってきます。
日本でニーズが高い「配送日時指定」や「ギフト指定」などの機能を利用するためのカスタマイズには、専門スキルが求められます。

ShopifyでECサイトを制作するために必要な費用

では、実際にShopifyを利用してECサイトを制作するためには、どのくらいの費用が必要になるのでしょうか?
Shopifyの制作費用は、目的やニーズによって大きく異なります。費用相場を3つに分けて紹介していきましょう。

基本機能のみのECサイト:30〜100万円

カート機能や受注管理機能、決済機能など最低限のベーシックな機能のみでECサイトをスタートさせたい場合、制作費用の目安は約30〜100万円程度です。
デザインはShopifyで用意されたテンプレートを使用し、制作期間も数ヶ月ほど。
少ないコストで簡単に構築したい事業者の方、独自の運用をする必要がなく、取り扱っている商品の種類がシンプルで受注量も少ない事業者の方向けです。

オリジナルデザインのECサイト:100〜300万円

他社と差別化できるような、オリジナルのデザインでECサイトを構築したい場合には、制作費用の目安は約100〜300万円程度です。
ブランドイメージに合わせたデザインや、日本独自の使いやすさを考慮した機能をカスタマイズする際は、HTMLやCSS、JavaScriptなどを駆使したプログラミングが必要になります。
カスタマイズ箇所が多くなるほど費用は高額になりますが、それだけクオリティが高く、独自性のあるECサイトの構築が可能です。
ある程度自社のEC事業が軌道に乗り、これからさらに販路を拡大したいと考える事業者の方に向いています。

大規模なECサイト:300〜1,500万円

既存のパッケージやシステムを一切使用せずにフルカスタマイズで大規模なECサイトを構築をする場合、制作費用の目安は約300〜1,500万円程度です。
特殊な機能を実装する際は、アプリの新規開発が必要になります。自社の販売管理システムや購買管理、在庫管理システムなどと連携する場合には、構築費用が1,000万円を超えることも珍しくありません。
大規模ECサイト向けに機能を強化した最上位プラン「Shopify Plus」を利用することが推奨され、このプランの月額利用料金は約30万円になります。
要望を全てECサイトの機能に落とし込めるので、独自のブランドを前面に出したサイトの構築が可能になりますが、その分莫大な費用と工数がかかるため、このスケールで構築できるのは事業規模の大きいEC事業者の方に限られるでしょう。

Shopifyを用いたECサイトの制作手順

Shopifyでは、以下のような手順でECサイトを制作することができます。
手順を知っておけば、外部の制作会社やShopifyパートナー会社に依頼した際にも、進捗状況を的確に把握することが可能です。

①アカウントを作成

Shopify公式サイトのトップページにメールアドレスを入力し、パスワード、ストアの名前、ストアのURLをそれぞれ設定し「ストアを開く」ボタンを押します。
その後、簡単なアンケートに答えて自身の情報を入力し、アカウントを作成します。

②オンラインストアに商品を登録

管理画面の「商品管理」から、「商品を追加する」を選択し商品を登録します。
商品編集画面では、タイトル、商品説明、メディア、商品価格を登録することが可能です。
在庫管理用コードと在庫数、配送方法、商品の色やサイズといったバリエーションと各在庫数の登録もこのステップで行います。
商品をカテゴリーや価格などの条件で分類する「コレクション」を作成することもできます。

③オンラインストアのテーマを選択し編集

商品を登録したら、管理画面の「オンラインストア」からテーマを選択し、登録した商品やコレクションがECサイトに表示されるようにします。
ストアのヘッダーやフッターにメニューを挿入し、商品やブランドに合ったテーマを選んで、デザインを決定します。

④送料や決済方法を設定

管理画面から、送料や決済方法を設定します。
送料は利用する配送サービスの料金をもとに設定します。エリアや商品の大きさごとの設定も可能です。
決済方法はShopifyペイメントとPayPalがデフォルトに設定されています。Shopifyでは、それ以外にも複数の決済サービスが利用できるため、ニーズに合わせて銀行振込や代引き、コンビニ払いなどを加えると、ユーザーが選択可能になります。

⑤開店に向けて準備する

ここまでの手順でECストアが完成します。その後は、開店に向けて「テストモード」を使用し受注後の流れをシミュレーションしておきましょう。
受注後の流れやECサイトに不備がないかを確認し、無料体験中の場合はECサイトの規模に合わせてプランの契約を行います。

ECサイトの品質を向上させるためのポイント

サイトを立ち上げるだけでは売り上げにつながりません。
ECサイトの品質を向上させるための対策を考える必要があります。以下2点のポイントを押さえておきましょう。

集客方法を考える

付加価値のある商品やサービスを広く知ってもらうために、積極的なアピール方法や集客方法を考えます。
Google広告やWeb広告は、ユーザーの目に触れる機会が多く、自社商品を効率よくアピールできる方法の1つです。
また、SNSで商品の口コミをリサーチするユーザーが多いため、TwitterやInstagram各SNSで情報発信し、認知度を高めることも集客へとつながります。
Shopifyには「ブログ機能」が実装されており、SEOからの集客も期待できます。記事を仕込んで上位表示を見込めるまでにある程度時間はかかりますが、安定的に流入を見込みやすく、長期的に見れば費用を抑えやすいのが特徴です。
複数の施策を組み合わせ、サイトに最適な集客方法を実施していくのが効果的でしょう。

不正対策をしっかりと行う

ECサイトの認知度が向上するほど、不正アクセスのリスクも高まります。
不正アクセスとは、クレジットカードを不正利用した商品の購入や悪質な転売目的での商品購入などのことを指します。
総務省による「不正アクセス行為の発生状況」では、不正アクセス数は増加傾向にあると報告されています。

不正アクセスが増えると、注文データの確認や返品・返金で時間を要したり、顧客からの信頼の低下につながるデメリットがあります。
商品を発送しても売り上げにならず、利益の減少にもつながってしまうでしょう。
セキュリティ強化や不正アクセスがあった際の対応を事前に確認し社内で周知しておくなど、徹底的に対策を行うことが重要です。

参考

総務省「不正アクセス行為の発生状況及びアクセス制御機能に関する技術の研究開発の状況」
不正アクセス行為の発生状況及びアクセス制御機能に関する技術の研究開発の状況

まとめ

  • ShopifyでのECサイト制作には、低コストでスタートできる、専門知識不要で高いクオリティのサイト構築ができるなど多くのメリットがある
  • 一方、英語の資料が多く、日本向けのアプリが少ないなどのデメリットも
  • 制作費用はニーズやクオリティによってさまざまだが、シンプルなものは30〜100万円程度
  • 制作手順はアカウントを作成し、商品を登録、送料や決済の設定とシンプルなステップ
  • ECサイトの品質向上のために、集客の施策や不正アクセスの対策も必要

この記事を書いた人

イーポート システム開発部
イーポート システム開発部
システム開発、アプリ開発に関する情報をお届けします。
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