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Google検索結果のタイトルが書き換えられる? ランキングへの影響と対策

公開日:2021年9月21日

Googleでの検索結果で、ウェブサイトのタイトルの内容を、Googleが勝手に書き換えてしまう!というアップデートが行なわれました。

勝手に書き換えるというと、ちょっと語弊があります。
Googleがサイト内のキーワードを読み取って、読者に分かりやすいタイトルはこれではないかという言葉を選んで変えてくれているのです。
Googleはあくまで良かれと思ってやっているのですが、サイトオーナーの意図と違うキーワードが選ばれることもあり、ネット界隈がザワついています。

検索結果のタイトルがサイトのタイトルタグと異なるという仕様は、実は10年前から導入されていたのです。
しかし、めったに見かけなかったのですが、今年8月から急に目立つようになったのです。
今回のアップデートは、その書き換えの仕組み、アルゴリズムが大きく変わったのです。

どんな変更がなされたのでしょうか。
サイトオーナーはいったいどうすればいいのでしょうか。

書き換えにより、望まないタイトルになってしまっているサイトも!

書き換えの影響で、望まないタイトルになっている事例も発生しています。有名な事例の1つが、消費者庁のページです。消費者庁の詐欺への注意を呼びかけるページが、以下のように書き換わっています。

消費者庁ページの元のタイトルタグ
「誰でもたった1分で1万円の現金をラクラクGET!」などとうたい多額の金銭を支払わせる事業者に関する注意喚起 – 消費者庁

↓書き換えられた結果

消費者庁の書き換え後のタイトルタグ
誰でもたった1分で1万円の現金をラクラクGET! – 消費者庁

ご覧の通り、詐欺への注意を呼びかけるページが、まるで詐欺ページのような印象です。
消費者庁の事例では、タイトルタグの一部を切り取ることで180度印象が変わっています。

この書き換えは、タイトルタグが表示制限数を超えていることによるものです。

消費者庁の事例では、元のタイトルタグを利用しています。しかし、他の事例では別の複数の要素も使われています。
この書き換えはどんな時に発生するのでしょうか。

タイトルタグの書き換えが起きてしまう条件

Googleの発表によると、タイトルタグ書き換えが起きるのは、下記の条件の場合です。

  1. 内容があいまいでわかりにくい
  2. 文字数が表示制限数を超えている
  3. キーワードの乱用がある
  4. サイト内の複数ページで同じタイトルタグを使用している
  5. サイト内の複数ページで同じ定型文を使用したタイトルタグがある
  6. 検索エンジンのクロールが無効化されている

やってしまいがちなことばかりです。でも、(1)から(5)までは、すぐに改善できますね。
(6)は、そもそも検索した時に表示したくないページなので、書き換えてもらわなくてもいのですが、、、

Googleがタイトルを書き換えるとき、どんなキーワードで作るの?

先ほどのような条件に当てはまってしまった場合、タイトルが書き換えられてしまうのですが、
そのテキスト内容は、タイトルタグ以外に、下記の5つの要素が含まれます。

現在のタイトルタグの一部

現在のタイトルタグがそのまま使用される場合は問題ありませんが、一部を切り取って使用されてしまうと、印象や意味が変わってしまう可能性があります。

以前に使用したタイトルタグ

サイト管理者が、過去にタイトルタグ書き換えを行った場合、その書き換え前のキーワードが使われる場合があります。書き換え前のタイトルタグがそのまま使用されるか、一部のみを使用する場合があります。
過去のタイトルタグが、正確にページ内容を表していると判断されるケースがあります。

hタグ(見出し)

hタグとは、ページのh1、h2などのパラグラフの見出しのことです。
見出しがサイトの内容をより正確に表現していると判断されるケースがあります。

アンカーテキスト(aタグ)

アンカーテキストとはaタグ内に入力されているものです。aタグをクリックすることで目的のページが表示されるので、そのアンカーテキストはページの内容を正しく表しているとGoogleには判断されているのです。

ここで補足ですが、SEO対策として考えると、アンカーテキストを「詳しくはこちら」とか、「ここをクリック!」にしてしまうと、もったいないのですね。なるべくリンク先のページの内容をテキストとして入れたいです。

メタディスクリプション

変更されたのは、タイトルを生成するアルゴリズムだった


実は、タイトルの書き換えは10年前から行われていたのですが、あまり気づかれませんでした。
これは、ページの内容に沿った適切なタイトルになっていたためです。
しかし、今年の消費者庁の例のような「意図しないタイトル」になってしまっているのは、タイトルタグ書き換えのアルゴリズムを変更していることが原因です。

アルゴリズムの2つの変更点

  • 「検索クエリ重視」から「サイト内のキーワード重視」へ変更
  • 「タイトルタグの内容を重視」から「タイトルタグ以外も重視」へ変更

検索クエリとは、検索キーワードのことです。
上記のルールをもとに作られてしまっては、ユーザーのニーズからずれたり、サイトの内容と一致しないタイトルになっても不思議ではないですね。

タイトルタグ以外の要素が重要になった理由とは?

Googleがタイトルタグ以外を重視するようになった理由はなぜでしょうか。
以下の3の理由が考えられます。

①タイトルタグの文字数が表示限度を超えている

タイトルの文字表示数は、スマートフォンが30~41文字程、パソコンが30~32文字程です。
文字数が表示限度を超えていると、ユーザーに意図が伝わらなくなってしまい、離脱の原因になります。それに対応するため、タイトルタグ以外の要素で短いタイトルを生成すると思われます。

②キーワードが多すぎる

SEO対策が進んだ結果、タイトルに多くのキーワードを入れる傾向が強まりました。必要以上のキーワードの詰め込みを不適切とみなして、このアルゴリズムを盛り込んだと考えられます。

➂タイトルタグがない、または初期状態のまま

WordPressなどのCMSの普及により詳しい知識がなくても簡単にウェブサイトを作ることができるようなりました。
しかし、サイトオーナーがウェブサイトの構築に必要な設定を知らず、タイトルタグが初期設定のままになっているサイトを多く見かけるようになりました。
この対応策として、Google側でタイトルを作るような仕様にしたと考えられます。

タイトルタグ書き換えは、ランキングには影響するの?

タイトルタグの書き換えがGoogleランキングに影響するのでは?

と心配される方がとても多くいらっしゃると思います。
でも、その心配はありません。なぜなら、タイトルが生成されるのはランキング決定の後だからです。

タイトルが生成されるのは、ランキング決定の後なので影響はなし

ランキングの判断基準は、Googleアップデート前後で変化はありません。Googleランキングの判断基準となるのは、今までどおりページ全体の内容です。
ユーザーのニーズをとらえた、良質なページほど高ランキングになると推測されます。

タイトルが生成されるのは、ランキング決定の後です。ですので、タイトルの書き換えは、ランキングに影響しません。ランキングを上げるための方法は、Googleアップデート前後で変更ありません。従来どおりユーザーに配慮した良質なページ内容にすることが望ましいでしょう。

タイトルが書き換えられていたらどうする?

タイトルの書き換えは、良質なページ内容にした場合でも起こる可能性があります。書き換えにより懸念されるのが、消費者庁の事例のようにユーザーに与える不信感です。

では、実際にタイトルが書き換えられていた場合は、どう対処したら良いでしょうか。今回のGoogleアップデートでは、タイトルタグ以外の要素が強くなりました。
そこで、1つの方法として考えられるのが、タイトルタグ以外の要素の修正です。

しかし、この方法は間接的なので、思い通りのタイトルに書き換わるとは限りません。
より有効な解決策は、Googleのガイドラインに従ってタイトルタグを見直す方法です。
ガイドラインはこちらです
Google検索セントラル

ガイドラインに沿った書き換えの可能性の小さいタイトルタグを考えましょう。
なお、タイトルタグ、hタグなどの修正は、通常はすぐに検索結果に反映されます。

スマートフォンとパソコンでは、タイトルが変わる?!


スマートフォンとパソコンでタイトルが変わってしまうケースが起こりうることにも注意が必要です。
これは、スマートフォンとパソコンで、文字の表示限度数が違うことが原因と思われます。
スマートフォンの表示限度数は30~41文字程度、パソコンは30~32文字程度です。
パソコンの方がタイトルの表示限度数がと少ないのです。

両方のユーザーに対応するためには、文字数の少ないパソコンに合わせるのが望ましいでしょう。

Google社内でも反発が。改善を求める声が高まる

タイトルタグの望まない書き換えが頻発しているので、世界各地での批判が続出しています。
Google社内でも「タイトルタグ書き換えを防ぐ仕組み」を望む声が高まっています。サイト作成者と検索ユーザーの双方の利益になる、最適な改善を期待したいですね。

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