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マンションポエムという不動産広告のキャッチコピー

公開日:2018年1月27日

先日、広告代理店の方から不動産の広告を作成して欲しいという依頼がありました。お話を伺いにいったのですが、僕の専門ではなかったのでお断りさせていただきました。

 

広告代理店の方が僕に依頼しようとしていたのは、「マンションポエム」でした。僕は「ダイレクトレスポンス広告専門なので…」と言ってお断りしても伝らなかったので、制作事例をお見せしました。そしたら、「確かに違うね…」ということでご理解いただけました。

マンションポエムについては、僕も昨年までその言葉を知らなかったのですが、東京の広告制作の方に教えていただいたんです。僕の専門領域ではありませんが、それはそれで興味深いものがあります。

マンションポエムとは

 

新築分譲マンションの販売用のチラシやホームページで使われるキャッチコピーが「ポエム化」したものです。

例えば、現在(2018/1/27時点)で売り中の物件であれば、

 

「いま東京時間を愉しむ、時代の最前線へ」

MID TOWER GRAND公式サイトより

「広尾、一期一会」

オープンレジデンシア広尾ザ・ハウス公式サイトより

「迎賓の地に、新たな迎賓を」

ザ・パークハウス白金二丁目タワー公式サイトより

こんな感じです。

要するに、マンションポエムとは、マンションのコンセプトをキャッチフレーズとして表現したものです。

やっぱり、お金かかってるだけあって上手ですよね。マンションを探している人がチラシやホームページを見たときに、そのマンションのコンセプトがわかったり、何と無く記憶に残るような表現になっていると思います。

マンションポエムの広告的役割

 

マンションポエムは、僕らが作るようなダイレクトレスポンス広告のヘッドラインとは少し役割が違います。ダイレクトレスポンスのヘッドラインは、雑然とした環境の中から目を留めってもらって、広告文を読んでもらうことが目的です。

一方、マンションポエムは、広告文を読み進めてもらうというよりは、コンセプトイメージの提示と、他のマンションとの差別化を目的ににしているように思います。

 

BLOGOS「マンションポエムの話をしてたら、広告の本質論になってしまった。」で書かれてあって、その通りだと思ったのですが、マンションや住宅の広告って「スペックまみれ」になっていて、しかも似たり寄ったりで差別化しにくい。だから、コンセプトをポエム風にして意味付けしているようです。

特に、高級マンションでは、物件のスペックよりも購入者のステータスやブランド意識などのIdentificationに訴えようとしています。

マンションポエムはいつから使われている

 

マンション広告はいつからポエム化してきたのか。マンションポエムを収集されている大山顕さんは10数年前から集められているとのことです。この方、すごいですね、マンションポエムに興味を持ち、徹底研究までされています。

 

マンションポエムについてもっと知りたい方は、「マンションポエム徹底分析」をご覧ください。

10数年前から発展してきたマンションポエムですが、一般の人にも知られるようになったきっかけがありました。

Googleトレンドで「マンションポエム」調べると、2017年7月頃に検索数がものすごく増えています。

 

これだけ検索数が伸びたのは理由がありました。

 

日清どん兵衛の広告をマンションポエム風に

 

日清がどん兵衛の広告をマンションポエム風にしたことから「マンションポエム」というキーワードの検索数が一気に上がったようです。

どんな広告かというと、

 

「劇的に、蕎麦」

「昆布だしの関西に澄む」

 

画像は、http://www.donbei.jp/poem/から引用

 

「劇的に、蕎麦」なんかは、

エクセレントシティ千葉グランクラス のマンションポエムからのバクりですね。

面白い!

 

画像は、https://www.homes.co.jp/archive/c-9153/より

まとめ

 

マンションポエムって面白いですね。それぞれのマンションの世界観を表現していくってのはなかなか興味深いです。僕の地元の名古屋のマンションポエムも面白いものが結構あるようですので、これから注意して見ていきたいと思います。

この記事を書いた人

尾畠悠樹
尾畠悠樹代表/ITコーディネーター
システム開発と製造業のDX推進、製造業の企業価値を高めるプラットフォーム/ファクトリーサーチの運営を中心に、東京と名古屋を拠点に活動しています。
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